子供連れのお見舞いは迷惑?
そんな時は、なぜ子連れのお見舞いがタブーとされているか、という理由をしっかりと理解することがポイントです。
そうすれば、子供をお見舞いに連れていく方法も導き出されます。
今回は、そんな「子連れのお見舞いの方法」についてご紹介します。
ぜひ、最後まで読んでみてくださいね。
Contents
子連れお見舞いについて、病院が表示していること
各病院のホームページを見ると、「お見舞いの方へ」という項目で面会についての決まりごとが記載されています。
その項目の中には、「子供の面会について」というカテゴリがあることをご存知ですか?
有名病院のホームページから、少しご紹介させていただきます。
お子さんとのご面会は、事故・感染防止のため極力お控えください。
(やむを得ず小学生以下のお子さんをお連れの方は、ラウンジをご利用ください。)引用:日本赤十字社医療センター
大勢でのご面会や12 歳以下のお子様とのご面会は、感染予防のため原則としてご遠慮ください。
引用:東京大学病院
15歳未満のお子様のご面会はご遠慮ください。
引用:順天堂医院
満12歳以下(中学生未満)の方で
37℃以上の発熱、のどの痛み、咳、嘔吐・下痢、発疹、目が赤い、はしか、みずぼうそう、風疹、おたふく風邪ワクチンを受けておらず、これらの感染症にかかったことがない
満12歳以下のお子様のお見舞いは大人が付き添い、ラウンジでお願い致します。
引用参照:聖路加国際病院
ご覧の通り、子供の面会には大人と違う制限が記載されています。
そして“感染”というキーワードが目に入ります。
この感染が、子供の面会での難点となります。
次の項目で詳しく説明していきますね。
子供連れのお見舞いに制限がある3つの理由
先ほどお話した“感染”の他にも、騒音や体力面での問題が挙げられます。
- 感染源になりうる
- 騒音
- 体力を奪う
1、感染源になりうる
子供は、元気に見えても実は様々な感染症を持っていることがあります。
例えば、インフルエンザ・溶連菌・感染性胃腸炎などは、保育園や小学校で毎年流行するおなじみの感染症ですよね。
予防接種を受けていない子供は、このような感染症に羅漢しやすいのです。
また、予防接種をしたばかりの子供もワクチンウィルスを体内に持っていて拡散させる場合があります。
感染症の種類には、発症までに期間を要するウィルスも多いです。
この期間、子供よりも抵抗力の低い患者さんのお見舞いへ行くことは感染症をうつしに行くことと同じと言えます。
画像元:認定病児保育スペシャリスト〜いつ⁉︎どんな病気にかかる⁉︎子供に多い病気の年間カレンダー
上の画像に出ているウィルスや菌は、抵抗力が落ちている人にとってはどれも生死を分けるきっかけになってしまうほどの感染症です。
実際に感染を体験された方のお話です。
退院してきた主人が、子供の幼稚園で流行っている溶連菌に感染し、再入院となりました。
子供は溶連菌には感染せず、元気に過ごすことが出来たのですが、まさか家族を飛び越えて感染してしまうとは…
2、騒音
子供は、どうしても“騒音”の原因になりがちです。
「子供だから仕方ない」という思いは親や大人のエゴであり、患者や患者家族にとってはただの「迷惑」にです。
いくら静かにしていてくれても、1度気になると神経過敏になりちょっとのことでも相手や他の患者さんをイライラさせてしまいます。
3、体力を奪う
子供の無邪気な姿は、元気や笑顔の源です。
その反面、子供の相手をするということは体力を要することでもありますよね。
健康な大人だって、子供の相手は大変です。
ご存知の通り、病気の患者さんは体力がありません。体力が落ちるということは、辛い治療に耐えるだけの力もなくなるということに繋がります。
主にこのような3つの理由から、お子さんの面会はタブーとされています。
患者さんの中には、お子さんとの面会を自粛されている方も多くいらっしゃいます。
むしろ、患者さんは、患者さん同士のコミュニティがあるからこそ、少しでも悪いかな?と思う行動は控えていることが多いのです。
では、子供はお見舞いに行けないのでしょうか?
子供と面会する4つの方法
子供と面会したいという患者さんは多くいらっしゃいます。
両親であればもちろん、祖父母だって孫の顔を見たいと感じるものです。
ただ、感染や他の患者さんに迷惑がかかるようなことはしたく無いですよね。
そんな時には、以下のような方法があるので参考にしてください。
1、外で面会
病院の外には散歩コースを用意しているところが多くあります。ベンチやテーブル、日よけスペースなどがある病院もありますね。
その場所を利用してみましょう。
屋外は、病室で過ごす患者さんにとって気分転換の時間にもなります。
2、ロビーで面会
病院の受付や待合室などで面会するという方法です。
他の患者さんもいらっしゃるのであまり大きな声でお話することは出来ませんが、外来が終わったあとなどは人も少なく落ち着いていることもあります。
3、レストランなどで面会
レストランや喫茶店が設置されている病院は多いです。みんなで食事を楽しながら時間を過ごしてみましょう。
4、談話室で面会
病棟に談話室などがありますね。その場所を面会に使わせてもらうという方法です。
この場合は、病棟の看護師さんに事前に使用許可をもらうとスムーズです。
子供との面会時に気をつけてあげたい5つポイント
子供は感染源や体力の消耗に繋がることを忘れてはなりません。
そのことをしっかりと理解した上で、面会時に気をつけたいことをお話します。
感染経路を経つということで大切な5つの事柄です。
- 幼稚園や保育園、学校など子供の周りで感染症が流行しているかどうか
- 面会の前に、手洗いうがいをしっかりと行う
- マスクをする
- 飲食は極力避ける
- 患者さんのものには極力触れない
これは、子供やその親だけでなく他の患者さんを守るという意味でも、とても大切な行動です。
逆にお子さんが感染症にかかってしまう可能性だってありますよね。
気をつけることが大切です。
まとめ
子供との面会は様々なリスクがありながらも、元気や勇気・希望や幸福を与えてくれる源でもあります。
患者さん自身が、子供に会いたいと希望する場合は、看護師さんや医師が必ず最善を尽くしてくれます。
どうしようかなと迷ったら、まずは相談してみることをオススメします。
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◾参考文献◾
- 抵抗力の低回している人を感染から守る本(ヴァンメディカル)
- 日常生活における感染予防ガイド(日本医学館)
退院して自宅で生活していたある日、私は肺炎になり入院することに。
その後、子供が風邪をひいてしまい、病院で検査をすると私が感染したものと同じ種類の菌が検出されました。
免疫の低い私は、子供の持っていた菌にすぐ感染し、抵抗力が無いために潜伏期間もわずかで発症したのです。
私が発症した時、子供はまだ元気で、まさか菌を持っていると知りませんでした。