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【手紙・はがき・一筆】お見舞い時のメッセージの書き方とマナー

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お見舞いの手紙は、お見舞いよりも好まれる場合があります。

闘病で弱っている姿は、誰にでも見せられる姿ではないからです。

また、治療の状況や病状から、お見舞いを断られる場合もあります。

そんな時は、手紙でお見舞いをするのも一つの方法です。

 

また、お見舞いの品を贈る場合に一筆書いて渡すのもマナーとしてとても丁寧で好感を持つことが出来ます。

 

しかし、手紙は何を書いたらいいかと迷ってしまうことが多いです。

お見舞いの手紙には、それに応じたマナーもあります。

そんな時には、手紙の構成を知っておくと便利です。

 

手紙の基本的な文章の構成

手紙を書く際、文章の構成を知っておくと、いざ書くときに迷い無くペンを進めることができます。

文章の構成は大きく分けて、

  1. 前文
  2. 主文
  3. 末文
  4. 後付け
  5. 追って書き

の5つのブロックに別れます。

【1、前文】

前文は、これから話をし始めますという前置きの文章です。

前文には4種類あり、どの慣用句を使って書き始めても構いません。

1、頭語 2、時候の挨拶 3、安否の挨拶 4、お礼の挨拶

自分と送る相手との関係を踏まえて選ぶことがオススメです。

①頭語(とうご)

「こんにちは」「拝啓」などに当たる書き出しです。

②時候の挨拶

「暖かくなりました」「寒くなりました」など季節感を表現する文章です。

③安否の挨拶

「お元気で過ごしていますか?」など相手の安否を気遣います。その後に自身の状態を入れても構いません。

④お礼の挨拶

「お世話になっております」「気にかけていただきありかとうございます」など相手との関係に感謝をする気持ちです。

【2、主文】

一番文章を書き始めます。

この際は、起こし言葉と呼ばれる単語から記載し始めると、自然に文を繋げることが出来ます。

⑤起こし言葉

「さて」「ところで」「突然ですが」など。

⑥本文

本文は、伝えたいことを明確に記載しましょう。

【3、末文】

⑦結びの挨拶

「ご自愛ください」「体に気をつけて」など相手の健康や繁栄を願う文章を入れます。

これで本文が終わりましたよ、という合図でもあります。

⑧結びの言葉

「敬具」「かしこ」など頭言葉とセットで結語を入れます。

頭語とセットで用いられるので、頭語に沿った結語を記載します。

【4、後付け】

「いつ・誰から・誰へ」(「日付→署名→宛名」)ということを記載します。

【5、追って書き】

「P.S」「追伸」「補足」の部分です。

本文での書き忘れや補足などがある際に使います。

*お見舞いの際には、「重なる」という理由から使うことは避けましょう。

 

はがきの基本的な文章の構成

はがきは、手紙と違って書くスペースが少ないので「前文」「主文」「末文」の3つのブロックで構成されます。

また、はがきは要件を簡潔に伝えたり、季節ごとの便り、結婚や引越しの通知、招待状などで用いる場合が多いのでお見舞いの手紙としてはあまり向いているとは言えません。

 

一筆がきの基本的な文章の構成

一筆書は、物を送る際や日常の一言、連絡のやりとりなどで使われる場合が多いです。

手紙やはがきのように、書くことが決まっておらず好きなスタイルで好みの文章をしたためることが出来ます。

はがきのように、「前文」「主文」「末文」と3つのブロックに分けて構成することで読みやすさがグンと上がります。

文字に自身がない人は、線が入っている用紙を用いると文字が崩れずまっすぐに書くことが出来ます。

上司や目上の人に一筆がきを添える場合は、横書きよりも縦書きの方が無難です。

また縁起担ぎで、絵柄が入っている用紙などを使うとシンプルな中にも温かみが溢れます。

 

お見舞いの手紙、書き方と8つのマナー

お見舞いの際の手紙(はがきや一筆がき含む)は、上記でお話したような基本的な手紙の書き方のマナーとは少し違うマナーがあります。

  1. タイミングは逃さない
  2. 鉛筆は使わない
  3. 前文は省略する
  4. 返信が必要な書き方は避ける
  5. 病状については深く聞かない
  6. 同情をかけるような言葉は使わない
  7. 若者言葉は使わない
  8. 追伸は使わない

1、タイミングは逃さない

入院や療養を知ったら、その時点ですぐに出すようにしましょう。

病状が重い場合は、ご家族に宛てて手紙を書くようにします。

お見舞いに行けない場合は手紙という手段を取ると相手を心配しているという姿勢が伝わります。

お見舞い時に手紙を書くことは、お見舞い訪問の可否を尋ねる手段にもなります。

  • タイミングを逃さない
  • 病状がそれほど深刻でない場合
  • お見舞いに行けない場合

2、鉛筆で書かない

フォーマルな文章を書く時に、鉛筆を使用するのはマナー違反です。

昔は、万年筆や筆ペンを使用することが一般的なマナーとされていましたが、最近はボールペンやフェルトペンなどでもマナー違反にはなりません。

3、前文は省略する

手紙やはがきの書き方には、3〜5つのブロック(前文・主文・末文・後付け・追って書き)に分けた書き方がありました。

見舞いの手紙の場合は「前文(頭語・時候の挨拶・安否の挨拶・お礼の挨拶)」は省きます。

急いで手紙を書いたという相手を思いやる姿勢を伝えるためです。

書き初めは、主文(起こし言葉である「さて」「突然ですが」)からはじめると書きやすいです。

例)「◯◯さんから聞きました」「突然の入院で驚きました」

 

前文を省略した後の主文は、「入院・療養を知った経緯→驚き→思いやる気持ち→回復を祈る気持ち」という順番で書くと、迷いなく進めることが出来ます。

4、返信が必要な書き方は避ける

「お加減はいかがでしょうか?」「お見舞いの日はいつがよろしいでしょうか?」と、相手に返信を求めるような文は避けます。

5、病状については深く聞かない

相手がどんな病気なのか、今どんな状態なのか、これからどうなるのか、知りたい気持ちはありますがそれを本人やご家族に聞くことは避けましょう。

6、同情をかけるような言葉は使わない

「希望を捨てないで」「頑張って!」「大丈夫!」などという表現は禁句です。

良かれと思っても、大丈夫な状況でも安易に使うことは避けるべきです。

7、若者言葉は使わない

それが人柄であっても、お見舞いの手紙の際には避けましょう。

誰もがわかる、わかりやすい表現で記載するとゆったりとした気持ちで読むことが出来ます。

8、追伸は使わない

追伸は「重ねて」という表現で捉えられます。

忌み言葉になりますので、伝えたい内容は主文に納めるようにしましょう。

 

お見舞い手紙の豆知識

前文を省略する理由は、“急いで手紙を書いた”という気持ちを表しています。

絶対に省かなければならない訳ではありませんが、省略するのが基本的なマナーです。

すでに入院や闘病の事実を知っていたり、何度かお見舞いに行ったり手紙を書いたことがある場合(突然の出来事でない場合)は前文から書き始めても大丈夫です。

 

さいごに

手紙を書く際は、書き出しや手紙の内容に行き詰まることが多いです。

特に相手が年上や上司だとなおさらですよね。

そんな時には、手紙の構成に基づいて書くとスラスラと書くことが出来ます。

一番大切なことは、相手を思いやる気持ちです。

 

◾️参考文献◾️

  • そのまま使える らくらく 手紙実例集 (金園社)
  • 最新版 手紙・はがき基本文例集 (主婦の友新実用BOOKS)
  • お見舞い・お悔やみ・励まし文例集 (法研)
  • 贈り方のマナーとコツ (Gakken)

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