入院中の暇つぶしアイテムとして人気のある「読書」。
お見舞いに持って行こうと思っても、普段読書をしない人は、何を選んだら良いのかちんぷんかんぷんですよね。
そんなあなたのために、
患者さんがオススメする本や、読書好きが患者さん目線で選ぶオススメな本をご紹介する第二弾。
読みやすいページ数から選んでみました。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
先生の鞄
作者 川上弘美
出版社 新潮文庫・文春文庫
ページ数 288ページ
本の帯 キャッチコピー・推薦文
ツキコさん、デートをいたしましょう。
こ小数年来、こんな素敵な小説を読んだことがない。
- 第37回2001年度谷崎潤一郎賞受賞作品
30代後半となった主人公は、一人で居酒屋に通っています。
そこである日たまたま高校時代、古文を担当していた先生と再開します。
美味しいお酒を飲みながら、美味しい食べ物を味わいながら、素敵な風景や気持ちを交わして行きます。
主人公が次第にセンセイに惹かれていく情景が、なんとも淡く穏やかな気持ちにさせてくれます。
年齢が30も離れている大人の恋は、若い時に経験したハングリーなものではありません。
読んでいて、「こんな恋がしたいなあ」と、心がキュウっと締め付けられるような感覚もありました。
スローリーで暖かな恋愛青春小説です。
太陽のパスタ、豆のスープ
出版社 集英社
ページ数 288ページ
本の帯 キャッチコピー・推薦文
落ち込んで落ち込んで、次の一歩が踏み出せないあなたに。
わたしが選んだもので、わたしは作られているんだ。
結婚式直前に、婚約を解消されてしまったという不幸話が、次はどうなるんだろうとその世界に引き込まれたのを覚えています。
人は、不幸話も割と好きなんですね(苦笑)
主人公のおばさんが、傷心の主人公に提案した「やりたいことリスト」。
それは自分の気持ちに正直に生きるためのノートなんです。
いろんなことを我慢している時に読むと、なんだか励まされたような気持ちになるのは、他の口コミを見ていてもわかります。
特に何があるという訳でもないのだけれど、主人公が励まされている場面は自分へのメッセージなのかも知れないなと思って一緒に希望を持つことができました。
きらきらひかる
出版社 新潮文庫
ページ数 213ページ
本の帯 キャッチコピー・推薦文
- 1992年 紫式部文学賞
主人公は、特殊な結婚生活を送っていくの親のすすめで、医師の男性・睦月と見合いをすることになった笑子。
しかし、その席で2人は互いの秘密を告白してしまう。
笑子はアルコール依存症であること、睦月は同性愛者であることを。
初めは戸惑う2人だが、結婚を決めたのだった。2人なりに穏やかな生活を営むが、早く子供をと望む周囲の声に笑子は追いつめられていく。
一方で笑子と、睦月の恋人・紺との間には「睦月を愛する者同士」としての奇妙な友情が育まれていく。
3人の幸せと、現実との折り合いとの間で苦悩した結果、笑子は睦月の同僚の産婦人科医にある突飛な相談を持ちかける。
引用:wikipedia
ナミヤ雑貨店の奇蹟
出版社 角川文庫
ページ数 385ページ
本の帯 キャッチコピー・推薦文
あの時の回答は、あなたを救いましたか?
- 2012年 第七回中央公論文芸賞
つめたいよるに
ページ数 150ページ
本の帯 キャッチコピー・推薦文
- なし
デュークが死んだ。わたしのデュークが死んでしまった──。たまご料理と梨と落語が好きで、キスのうまい犬のデュークが死んだ翌日、乗った電車でわたしはハンサムな男の子にめぐりあった……。出会いと別れの不思議な一日を綴った『デューク』。コンビニでバイトする大学生のクリスマスイブを描いた『とくべつな早朝』。デビュー作『桃子』を含む21編を収録した初々しい短編集。
引用:新潮社 つめたいよるに
号泣する準備はできていた
出版社 新潮社 号泣する準備はできていた
ページ数 252ページ
本の帯 キャッチコピー・推薦文
- 2004年 直木賞受賞
大丈夫、きっと切り抜けるだろう。――体も心も満ち足りていた激しい恋に突然訪れた破局、その哀しみを乗り越えてゆくよすがを甘美に伝える表題作、昔の恋人と一つの部屋で過ごす時間の危うさを切り取る「手」、17歳のほろ苦い恋の思い出を振り返る「じゃこじゃこのビスケット」など、詩のように美しく、光を帯びた文章が描く、繊細で、透明な12の物語。
引用:新潮社
犬とハモニカ
著者 江國香織
出版社 新潮社
ページ数 216ページ
本の帯 キャッチコピー・推薦文
恋をしても、結婚しても、私たちは孤独だ。あたたかい淋しさに十全に満たされる、6つの旅路。
- 2012年 第38回 川端康成文学賞
外国人青年、少女、老婦人、大家族……。空港の到着ロビーで行き交う人々の、人生の一瞬の重なりを鮮やかに掬い取った川端賞受賞の表題作。恋人に別れを告げられ、妻が眠る家に帰った男性の心の変化をこぼさず描く「寝室」。“僕らは幸福だ”“いいわ”――夫婦間の小さなささくれをそっと見つめた「ピクニック」。わたしたちが生きる上で抱え続ける、あたたかい孤独に満ちた、六つの旅路。
引用 新潮社 犬とハモニカ
本が苦手という方は、本の大きさや厚みでうんざりしがちですよね。
今回ご紹介する小説は、〜300ページなので手に取った時の重圧さが少ない!
読み始めるきっかけに繋がりやすいのではないでしょうか。
今回は、大学病院での看護師と地域の高齢者福祉に携わるケアマネージャーという仕事経験のある方に聞きました!