まずい!食べられない!
病院食を残してしまう理由を知って、美味しく食べる対策をとりましょう!
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食事は入院生活において最大の楽しみである
入院中の食事は、唯一と言える楽しみの時間です。
しかし、病院食は「美味しくない!」と感じる人が多く、カップ麺やコンビニ弁当などを食べている人もいらっしゃいます。
その理由を経験者に聞くと、大まかに分けて、以下のような3つの理由があります。
- 味が薄い
- おかずが少なく、ご飯が多い
- 食事の見た目や環境の問題
この問題のひとつひとつに対策をとることができれば、楽しく美味しく食事の時間を送ることができますね。
今回は、病院食を美味しく食べることができない理由を知って、美味しく食べるための対策をお教えします。
お見舞いギフトにご飯のお供を選ぶことも可能です!
病院食がまずいと感じる3つの理由
①味が薄い
“病院食の味が薄い問題”は、入院を経験したことの無い方もご存知でしょう。
病院食の塩分量は、厚生労働省が定めている食事摂取基準に準じていることが多く、1日8.0gがベースとなっています。
治療の内容に応じては、もっと塩分が少なく設定されている方もいらっしゃるでしょう。
・ナトリウム(食塩相当量)について、高血圧予防の観点から、男女とも値を低めに変更。
18歳以上男性:2010年版 9.0g/日未満 → 2015年版 8.0g/日未満
18歳以上女性:2010年版 7.5g/日未満 → 2015年版 7.0g/日未満
引用:厚生労働省〜「日本人の食事摂取基準」(2015年版)〜
8.0gの塩分は、どの程度なのか?(R2.7月現在)
セブンイレブンのレモン塩だれのネギ豚カルビの場合
食塩相当量:1.6g
セブンイレブンのお出汁がしみ込む海老玉丼の場合
食塩相当量:3.5g
マクドナルドのてりやきマックバーガーの場合
食塩相当量:2.1g
マクドナルドのマックフライポテト(L)の場合
食塩相当量:1.1g
普段は一食でかなりの塩分を摂取していることがわかりますね。
外食はもちろん、自炊をしていても、知らず識らずのうちに味の濃い食事を摂りがちなのです。
そんな濃い味付けに慣れている私たちが病院食を美味しいと感じるはずが無いのです。
②おかずが少なく、ご飯が多い
個人差がありますが、病院食って、お米の量がとにかく多いです。
味が薄く量が少ないおかずに対して、食べられるお米の量じゃ無いですよね(^_^;)
③環境の問題
食事を食べる時の環境にも問題があります。
例えば大部屋の場合、オムツ交換が必要なお隣さんだったら…。ポータブルトイレを使用していたら…。痰がらみの咳や鼻をすすっていたりしたら…。
なんとなく食欲も失せてしまいます。
病院食を美味しく楽しく食べるための4つの対策
①ご飯のお供を準備しょう
白ご飯が美味しく食べられるようにふりかけなどを準備しておきます。
遠方に住んでいる友人で、ここら辺では売っていないご当地ふりかけだったので味わうことも楽しみのひとつになりました。
②調味料を準備しょう
おかずの味が薄いと感じた時の為に、醤油やソース、マヨネーズなどの調味料を準備しておきます。
毎回かけなくても、「今日は」という日に使っていました。
味が濃いと、食べ応えもあり食べ終わった後に「まだ何か食べたい」という感じを回避することもできました。
③汁物を準備しよう
病院食が運ばれてくるまでには時間があります。保温できる配膳機とはいえ、お味噌汁が熱々ということはほとんどありません。代わりにカップスープなどを準備しておくことで満腹を得ることができます。
麺がないスープタイプは、小腹が空いた時に重宝します。
お椀がないので紙コップなど使い捨ての容器も一緒にくれると嬉しいです。
④ジャムを用意しよう
病院食はご飯だけではありません。朝にはパンがラインナップされることもあります。もちろん、ジャムやマーガリンがつきますが、自分の好きなジャムを用意すれば食事が楽しみになります。
紅茶に入れて愉しむ方法もあります。
持ち込みには注意が必要
そうはいっても、病院食は患者さんの栄養状態や治療に合わせ献立で、治療の一環としての役目があります。
例えば、減塩食は腎臓や心臓に負担をかけない為だし、糖質制限は血糖値の上昇を抑える為、病院食はその一人一人に配慮された特別なものなのです。
そんなしっかりと管理された食事内容の中に、計算されていない塩分や糖分、エネルギーが増えてしまうと体調を崩してしまう原因に繋がります。
お医者さんや看護師さんに「何を食べようとしているのか・食べたいのか・食べていいのか」などをしっかりと訪ねておくことが大切です。