入院中や闘病中の方は長い入院生活で暇を感じることがあるはずです。
動画配信サイトやラジオ、読書、スマホアプリ、携帯ゲーム機など、様々な暇つぶしアイテムがありますが、今回紹介するのはVRゴーグルです。
- VRゴーグルとは?
- VRゴーグルがおすすめの理由
- おすすめのVRゴーグル
上記の3点について、入院経験者の視点で解説していきます。
VRゴーグルとは?
VRゴーグルは簡単にVR(virtual reality=仮想現実)を体験するためのゴーグルです。
上画像のように、文字通りゴーグルの形をしています。VRゴーグルはiPhoneやAndroidといったスマートフォンに接続するものや、単体で利用するもの、PCやゲーム機と接続するものなど様々です。VRゴーグルを利用することで、YouTubeなどで公開されている全天球動画(360度動画)や3D映像対応の動画を視聴すること、VRゲームをプレイすることが可能です。
入院生活にVRゴーグルがおすすめな3つの理由
入院生活に利用できる数ある暇つぶしアイテムの中から、VRゴーグルをおすすめする理由をそれぞれ紹介して行きます。
- 様々なコンテンツに対応している
- 価格がお手頃なものが多い
- 医療の現場でもVRは利用されている
特に、3つ目の項目は、実際にVRゴーグルを入院中の患者さんに提供している病院があるという大変興味深い内容になっていますのでお読みになってください。
様々なコンテンツに対応している
入院生活にVRゴーグルをおすすめする最大の理由は、VRゴーグルが様々なコンテンツに対応しているからです。
例えば、以下のようなコンテンツがありますのでそれぞれご紹介します。
- アクションゲーム(2種類紹介)
- ヒーリングアプリ(2種類紹介)
- VR動画(3種類紹介)
- 美術鑑賞(2種類紹介)
VRゴーグルはスマートフォンに接続して利用すると説明しましたが、VRに対応しているスマートフォンのアクションゲームアプリをプレイすることもできます。
入院生活が続けば続くほど、やりたいことができなかったり、変化のない生活が続いたり、退屈を感じるものです。そんな時にVRゴーグルを使ってアクションゲームをすれば良い気分転換になります。
VRゴーグルを利用してプレイすることで、通常のアクションゲームアプリでは得られない没入感を得ることが可能です。VRゴーグルをつければ、時には地球を守る戦闘機のパイロットに、時には賞金を目指してアクセス全開で爆走するレーサーに、時にはゾンビに襲われるホラーゲームの主人公になることができます。
2つVRゴーグルでプレイできるアクションゲームを2種類紹介します。
①【VR版】改・恐怖!廃病院からの脱出:無影灯
【VR版】改・恐怖!廃病院からの脱出:無影灯 – zzyzx
こちらはスマートフォンでVRゲームをやるのにおすすめのアプリです。
「いわくつきの廃病院に肝試しにいったあなた。ところが友人が突然行方不明になってしまう。友人を探し出して廃病院から脱出する」という内容となっています。
病院の中でやるのは怖いかもしれませんが、病院内でやることで、より一層恐怖を味わうことが可能です。入院生活に飽きてきて。ドキドキしたい時にプレイすると良いでしょう。
【VR版】改・恐怖!廃病院からの脱出:無影灯 – zzyzx
②フィッシングストライク
フィッシングストライク – Netmarble Corporation
フィッシングストライクはリアルなグラフィックと華麗なアクションを楽しむことができるアクションゲームです。
ひたすら魚が餌に食いつくのを待つのではなく、こちらから積極的に釣りたい魚を選ぶことができます。ホオジロザメを釣り上げることも可能です。
そして釣り上げた魚を使ってアクアリウムを楽しむ機能もあります。VRゴーグルを使えば、自分のアクアリウムの中に入り込んだかのような体験をすることも可能です。
入院生活は、日々の治療や、慣れない人間関係、病気による痛み、制限の多い生活、1日の大半を病室で過ごすことになるなど、大きなストレスがかかるものです。
お見舞いに来てくれた人に会ったり、散歩をしたり、売店で好きな食べ物を買ったりとストレスを軽減する方法はありますが、VRゴーグルでスマートフォンのヒーリングアプリを利用するのもおすすめです。2種類紹介します。
①StarTracker
StarTracker – Mobile SkyMap – Shen Ji Pan
この「StarTracker VR-Mobile Sky Map」はVRゴーグルを利用することで、プラネタリウム館内の回転椅子に座っているかのように星空を楽しむことができるアプリ。いつもの病室がプラネタリウムに変わってしまったような気分を味わうことでリラックスできます。
StarTracker – Mobile SkyMap – Shen Ji Pan
②アビスリウム
アビスリウム – タップで育つ水族館 – SangHeon Kim
「アビスリウム-タップで育つ水族館」はタップで珊瑚や魚など育てて、自分だけの水族館を作るという育成ゲームです。VRゴーグルを利用すれば、海の音と優しいBGMとともに、自分の育てた魚が3Dで自分の頭の上を泳いだり、目の前を横切ったりするのを楽しむことができます。
VRゴーグルを利用すれば、ゲームやアプリだけでなく、YouTubeなどの動画配信サイトで配信されているVR動画を楽しむこともできます。多くのジャンルのVR動画が存在するので、好みに合うものが見つかるはずです。3種類の動画をご紹介します。
①オスプレイのパイロットになりきる動画
たとえばこの動画では自分がオスプレイのパイロットになるという疑似体験をすることができます。入院生活が退屈でワクワクしたいという方におすすめです。
②沖縄の海を泳ぐダイバーになりきる動画
この動画では沖縄の綺麗な海を泳ぐダイバーになるという疑似体験をすることができます。入院生活のストレスが溜まり、リラックスしたくなった時におすすめです。
③旅行気分を味わえる動画
この動画では、自分がまるで金閣寺に旅行に来ているかのような感覚を味わうことができます。入院中は短時間の外出や、近場での外泊はできても、旅行はできません。そんな時にVRゴーグルを利用して、旅行気分を味わうのもおすすめです。
①Google Arts & Culture VR
Google Arts & Culture – Google LLC
Google Arts & Cultureは世界中の美術館や博物館から集めた芸術作品を鑑賞することができるサービス。Google Arts & Culture VRでは、まるで自分が実際に美術館や博物館に足を運んだかのように、芸術作品を楽しむことができます。
また気になった作品があれば、音声ガイドを聞くこともできます。
Google Arts & Culture – Google LLC
②Google Spotlight Stories
Google Spotlight Stories – Google LLC
Google Spotlight Storiesはアメリカ学校図書員部会が選んだベストアプリで、短編アニメをVRで見られるという優良アプリです。ただアニメを見るよりも高い没入感を得ることができるため、心動かされます。残念ながらGoogleはGoogle Spotlight Storiesの閉鎖を発表しており、今度作品が追加されることはありませんが、既存の作品だけでも十分に楽しむことが可能です。
価格がお手頃なものも多い
VRヘッドセットを購入すると、数万円から十数万円程度はかかってしまうことが多いですが、VRゴーグルであれば、数千円から1万円以内に収まるものが多いです。入院生活では出費がかさんでしまうことが多いですが、VRゴーグルであれば、大きな負担にはなりません。
またお見舞い品としても、相手に心理的負担をかけずに送ることができる値段です。
医療の現場でもVRは利用されている
VR元年と呼ばれた2016年から3年経った現在、VRは医療の現場でも実際に利用されています。
ある病院では長期入院する子供たちのために、VRを使って体験旅行を楽しませるという取り組みを行っているといいます。パンダのいる動物園や水族館、ハンググライディングなどを体験できるVR旅行を楽しませることで、子供たちに治療後にこういった場所に行きたいという前向きなエネルギーを与えているようです。
また市立芦屋病院の緩和ケア病棟では、終末期のガン患者がVRで外出疑似体験を楽しめる取り組みを行っています。外出するのが困難な患者でもVRでまるで自分が家やゆかりの地などにいるような気分を味わうことが可能です。「VRをしているときは病気のことを忘れられるから幸せです」と話す患者もいます。
このようにVRは老若男女問わず、入院生活をより良いものにしていく可能性を持ったものです。
おすすめのVRゴーグルランキング
ここまで読んでいただいて、VRゴーグルで入院生活をより良いものにすることができる可能性があることを理解していただけたと思います。
そこで、ここではおすすめのVRゴーグルのランキングを紹介していきます。
VRゴーグルの選び方
まずは、VRゴーグルを選ぶ際に注意しておきたい5つのポイントを紹介します。
- 価格
- 視野角
- 対応機種
- 内蔵型ヘッドフォンの有無
- 焦点調整幅
①価格
VRゴーグルにも様々な価格帯のものがありますが、安いものは質が低いケースが多いです。質が低いVRゴーグルを利用していると、「VR酔い」と呼ばれる現象も起こりやすいため、安価すぎるものは避けることをおすすめします。
②視野角
視野角はVRで見える範囲のことを指します。人間の視野角が約120度のため、VRゴーグルを選ぶ際には、視野角が120度程度のものを選ぶことで、自分がその場にいるような疑似体験を得やすいです。ただ視野角が広い方が、酔いやすいという意見もあります。普段から乗り物酔いなどになりやすい人は、注意が必要です。
③対応機種
ゴーグルにスマートフォンをはめて使用するVRゴーグルを購入する場合、対応機種を確認して購入しないと、現在お持ちのスマートフォンでVRゴーグルを利用できない可能性があります。事前に対応機種を確認することを忘れないようにご注意ください。
④内蔵型ヘッドホンの有無
VRゴーグルにはヘッドホンが内蔵されているものと、内蔵されていないものがあります。ヘッドホン内蔵型は自分でイヤホンやヘッドホンを用意する必要がないため手間がかからないという長所がありますが、音質が良くないものが多いです。
音は没入感を得るのに重要なポイントとなるため、普段使っている音質の良いイヤホンやヘッドホンがあれば、そちらを使用することをおすすめします。
⑤焦点調整幅
多くのVRゴーグルは焦点調整を行うことで、普段メガネをかけている人でも、メガネなしで楽しむことが可能です。しかし商品によって、焦点調整幅が異なるため、自分の視力に合ったものを選ぶ必要があります。なお多くのVRゴーグルは近視度数-6.0・遠視度数+4.0程度は対応しています。
おすすめランキング1位:Canbor VRゴーグル
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VRゴーグルのおすすめランキング第1位はCanbor(キャンバー)のVRゴーグルです。4インチから6.3インチのスマートフォンを装着して使用します。
Canborは中国の小規模な事業者で知名度は高くありませんが、ヨーロッパやアメリカを中心に販売されているVRゴーグル・ヘッドセット商品は高い評価を受けています。
Canbor VR ゴーグルは安価ながら、臨場感・装着感・汎用性が高く以下のVRゴーグルを選ぶうえで重要なポイントを全て満たした商品です。
- 120度の視野角
- 音質の良い内蔵型ヘッドホン
- 焦点度数を簡単に調整可能
また顔との接触部分には通気性の高い柔らかい皮を使用しているため、顔によくフィットし、蒸れることもありません。
自分用にも、入院している方のお見舞い用にもおすすめです。
おすすめランキング2位:Galaxy Gear VR
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こちらのGalaxy Gear VR はスマートフォンなどで有名な企業「Samsung」のスマートフォンを装着して使用するVRゴーグルです。Galaxy製のスマートフォンのみに対応しており、その他のスマートフォンでは利用できないというデメリットがあります。しかし以下の4つの長所を持つため、Galaxyのスマートフォンを利用している人にはおすすめです。
- 2つのセンサーで映像の遅れやズレを防ぐ
- 人間工学に基づいた心地良い装着感
- 片手で操作可能なコントローラーがついている
- Galaxy独自の豊富なVRアプリを楽しむことができる
おすすめランキング3位:Lenovo スタンドアローンVRヘッドセット
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ノートPCなどで有名な中国の「Lenovo」のスタンドアローンVRヘッドセットが第3位です。これまで紹介してきたVRゴーグルは全てスマートフォンに接続して使用するものでしたが、このVRゴーグルは、単体で使用します。
スタンドアローンのVRゴーグルはスマートフォン接続タイプよりも高い傾向があり、こちらのVRゴーグルも29,800円と少々高額です。しかしヘッドセット自体にCPUやストレージが組み込まれているため、より迫力のあるVRコンテンツを楽しむことができます。
まとめ
VRゴーグルを利用することで、簡単にVRを楽しむことができます。実際にもVRは医療の現場でも利用されており、VRゴーグルをうまく活用することで、入院生活のストレスを軽減することが可能です。またスマートフォンに接続して利用するものであれば、数千円程度で購入することができます。本人用に購入するのも、お見舞い品としてプレゼントするのもおすすめです。
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