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闘病記
▶︎闘病名、家族関係
父親が52歳、わたしが30歳の時に、父親が大腸ガンであることが発覚しました。父親は金融機関に勤めるサラリーマンをしており、専業主婦の母親と社会人の子どもが3人です。
▶︎病気が判明した経緯と心境
毎年の健康診断(人間ドック)での検知だったので、進行は進んでいなかったものの、数週間の入院、手術が必要な容体でした。
医者は手術で取りきれるとおっしゃっており、また、本人も体調不良を感じていなかったので、家族もそこまで心配はしていませんでした。周りにガンが治ったという人の話もよく聞いており、ガンは治る病気という認識があったことも良かったのかなと感じます。
また、父親の父親も胃ガンだったので、遺伝だからな、と割り切った様子で、あまり悲観的にならずにいられたのが良かったと思います。
▶︎お金・保険に関すること
保険に入っていたので、結果的に実際にかかった入院手術費用以上の保険金をもらうことができ、生活に影響は全くなかったです。子どもも自立していたことも良かったと思いますが、何より遺伝のリスクがあったので手厚い保険に加入していたのが良かったです。
わたしも遺伝でガンになる確率が高いと思うので、その時をキッカケにガン保険はかなり手厚いものに加入しました。
▶︎仕事に関すること
手術で取りきることができ、通院治療等が不要だったので、1ヶ月程度の休職で復職できたようです。ただ、そのせいであまり出世を期待できなくなったと同時に、出世にこだわらずに、健康に生活したいという気持ちになったようです。
その後はあまり残業もしないで帰宅していました。働き方や価値観が変わるキッカケになったのは間違いないと思います。
▶︎治療と心境
幸い、外科的手術で取り切れたので、投薬治療や通院も必要なく、辛い治療はありませんでした。
手術で取りきれたと医者から聞いた時は、本人も家族も心底ホッとしました。
ただ入院中は、家族がお見舞いに来てくれても、ひとりでいる時間も長く、普段は会社で社員に囲まれ、家でも母親と過ごしている環境と比べると寂しかったようです。家に帰れた時にひどく喜んでいました。
▶︎予後
手術で完全に取り切れたので、一ヶ月の入院後は元どおりの生活に戻ることができました。食生活は色々制限されることが多く(こんにゃくや根菜などの摂取が禁止されるなど)、またお腹の調子が便秘や下痢でしばらく悪かったようで、それらが結構ストレスになっていたようですが、慣れれば問題なくなったようです。
ただ、検診はかなりまめに受診しているようです。早めに見つかれば、入院もなく、内視鏡でとることができるので、早期発見ができるよう四半期に一度くらいの頻度で検診に行っています。
▶︎同じ境遇の方にアドバイス
ネガティブなことを考えずに、何かに没頭する方が前向きな気持ちになれていたように感じます。
病気にかかったことは自分の生活習慣の問題ではないので後悔しても仕方がないですので、病気が治ったらやりたいことを考えて、リストにしたりしてモチベーションをあげなから過ごすことをオススメします。
医学の進歩のおかげで、ガンは治る可能性が高い病気になっています。風邪をひいただけ、というくらいの気持ちでネガティブに考え込まないことが重要です。不安な気持ちになると、そこから抜け出すのはかなりエネルギーと時間が必要なので、とにかく悲観的にならないような本人の努力と周りのサポートや励ましが重要になります。
医療行為は医者に任せるしかありませんが、気持ちのサポートは周囲の方ができる唯一にして最大の務めだと思います。
またお見舞いすると立場の人も、毎日、病人が多い病院にお見舞いに行くと、気持ちが落ち込むこともあると思うので、無理をしないことが重要です。複数の人で当番ぽくしながら一人で抱え込まずみんなでサポートする体制も整えておくと良いです。
うれしかったお見舞い品と理由
本や雑誌
飲食物の持ち込みが禁止されており、また花は水の差し替えなどの手間があり、実用的なものがありがたかった
病院食のおかずとして用意してよかったもの
飲食物の持ち込みが禁止されていたが、唯一ふりかけだか許されたので、普段買わない高級ふりかけを用意したのが良かった
暇つぶしとしてやっていたこととその感想
ガン闘病記の類の本を読み漁った
前向きな話が多く、自分も前向きな気持ちになった様子だった
役にたった便利グッズとその理由
ゴルフボール、テニスボール
横になっている時間が長く、身体が浮腫んだり凝ったりするので、身体の下に置いてほぐしていた
今1番楽しみにしていること、生きていてよかったと思えるようなこと
父親とバージンロードを歩けたこと
いつか孫の顔を見せてあげたい、また父親と孫が楽しく遊ぶ姿を見たい
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