出身地:東京都
現在の年齢:75歳
保険を見直した時期:68歳
病名:変形性股関節症・本人
Contents
闘病記
両側の変形性股関節症を患い、人工股関節置換術を受けました。
手術する病院での入院期間は2週間ということで、保険も利くので金銭面ではそんなに心配はなかったのですが、高齢のため術後はリハビリの専門病院に転院して1ヶ月くらい回復期リハビリ病院に入院することを勧められていました。出来れば入院時は個室にしたかったのですが、個室料が一番安い部屋でも7000円程度かかるので悩みました。
考えた結果、とりあえず手術をする病院での2週間は個室にして、リハビリ病院は長期になるので個室は諦めて大部屋にすることにしました。実際手術後は身体も辛く、移動も大変だったのでトイレも部屋についている個室にしてよかったと思いました。
転院した時には、術後よりはかなり体は回復していましたがリハビリ病院では4人の大部屋で、案の定同室の人のイビキなどが気になり夜眠れなかったので、こんなときにお金の心配なく個室にできるように保険を用意しておいたらよかったと思いました。
また孫がよくお見舞いに来てくれたのですが、やはり小さい子供ははしゃいでしまうし、大部屋はゆっくりできないので、そういう面でも個室にできたらよかったと思います。
また実際の請求では保険請求の他に、食費をはじめ入院着やテレビ代などの雑費も1日単位でかかっていたので、入院は個室ではなくても考えているよりずっとお金がかかると実感しました。入院費に対して備えてこなかったことを60代後半になって後悔して、やはり今後ますます高齢になり70~80代にはもっと医療費はかかってくるだろうなと初めて考えるようになりました。
▶︎闘病中、仕事や家族に関して不安だったことや実際に困ったこと。
夫はすでに亡くなっていたので、入院の手続きや手術の付き添いなどは娘に頼むことになりました。ただ娘は当時まだ2歳の子供がいて、夫は単身赴任している状態だったので、大変な思いをさせてしまいました。
家族と呼べるのは娘しかいなかったので娘に頼るしかなく、2歳の子供は付き添いのときは一時保育などに預ける必要があり、かなりの手間だったと思います。
さらに転院もあったので、手間は2重で転院のときの送迎などもお願いするしかなかったので、私の入院でまだ小さな孫にも寂しい思いをさせてしまったなと思っています。せめて保育代や交通費などを負担してあげたかったのですが、入院費でお金がかかるのでそれも出来ず、娘も入院費などお金のことを気にしてくれていたので申し訳なく思いました。
▶︎保険の見直しをした理由
入院費に関しては保険が利くからそんなにかからないと思っていたのですが、雑費などで思った以上にかかり、入っていた共済の医療保険請求分は個室費以外の入院代で消えてしまうことが実際に入院してみてわかりました。
共済の保険は65歳以降に保障が下がるタイプのもので入院日額は2500円でした。そのため手術した病院での個室料一日7000円はほぼ持ち出しとなり、2週間で約10万円はかなり大きな出費でした。
転院後のリハビリ病院も個室料は7000円で、さすがに払い続けることは出来ないと思ったので大部屋に入ることにしましたが、約1ヶ月間のリハビリ病院の入院中に夜寝れなくてキツい日々でした。そのため入院日額が5000円くらいはあり、さらに人生100年時代とも言われているので定期保険ではなく一生涯の保障がある終身保険に入れると、今後入院したときに個室を希望しやすいと思い見直しを考えました。
▶︎保険の見直しをしてよかった理由
入院後なので緩和型医療保険しか入れず、また68歳という高齢なので保険料はかなり高くなることは予想していましたが、調べてみると月7~8000円くらいで入れることがわかりました。個室の1日分くらいの保険料で、入院に対する不安をなくせると思うと、年齢を考えて高いものではないと思いました。
幸い68歳までは出産以外では入院経験もなく、医療保険についても無頓着でとりあえず安い済保険に入っておけばよいという風に思っていましたが、病気入院をきっかけで入院したことで、今後70~80代の病気に備えることができたので良かったと思っています。
▶︎同じ境遇の方にアドバイス
何十年も前に医療保険に入っていて、それで大丈夫だと思っている方も多いと思います。私も同じく、医療保険には入っているし、自分は健康なのでそんなに使うこともないだろうと保障内容もあまり知識がなく、理解もしていませんでした。そしていざ使うときになってみると65歳からの保障が急に減るタイプのものだったので、ちゃんと確認しておかなかったことを後悔しました。40~50代くらいに見直しておけば、緩和型保険でなく一般の医療保険に安く入れたと思うので、保険は10年に1度くらいは見直した方がよいと実感しました。しかし私は入院がきっかけで、少し割高にはなりましたが終身保険に入ることができたので、結果今は安心を得られています。同じく持病があるから…入院経験があるから…と見直しを諦めている方も一度ネットなどで調べてみるか、保険相談に行ってみることをおすすめします。
どの保険から、どの保険への見直しをしましたか?
都民共済熟年2型~東京海上日動あんしん生命保険会社メディカルKitラヴ
見直した保険の良かった点を教えてください
緩和型医療保険の中から探しました。問題は緩和型医療保険で告知事項が会社によって様々で、2年以内に入院をしていていると入れない会社が多いようでした。
ただ東京海上日動あんしん生命保険会社「メディカルKitラヴ」は、2年以内の入院の有無は問われるのですが、対象が内科疾患に限定されていて、私のように股関節の手術など整形外科の術暦は問われなかったので、退院したばかりでも問題なく入ることができました。保険料は68歳で入院日額5000円のプランでは月7500円程度で、他の緩和型に比べて安くなかったのですが、やはりすぐに加入できることが魅力でした。
調べた中でもし2年以内の入院暦がなければ同じく緩和型であればオリックス生命のキュアサポートプラスが同じく日額5000円の保障で保険料は月1000円以上安かったので、こちらがおすすめです。
加入していた都民共済の熟年2型は死亡保険も出るため解約はしないでそのまま続けることにしました。入院日額が80歳以降は1000円になってしまうため、80歳になったら解約しようと思っています。
あなたがオススメする保険と、その理由を教えてください
10番の質問と重複する部分があっても構いません。
緩和型医療保険では2年以内に入院暦がなければオリックス生命のキュアサポートプラスがおすすめで、入院暦があるけれどすぐに入りたい場合は入院した理由にもよるので東京海上日動あんしん生命保険会社「メディカルKitラヴ」に入れるかどうかあたってみることをおすすめします。また緩和型ではない通常の医療保険もやはりオリックス生命の医療保険は補償に対して割安感があると感じました。40歳くらいでオリックス生命の緩和型でない医療保険(キュア)に入っていたら月2000円くらいだったのでその時に見直しておけばよかったなと思っています。
また共済から民間の医療保険に見直す場合に、場合によっては共済をすぐにやめるのではなく、残しておく選択もありだと思います。共済は60歳以降5年ごとに保障内容が下がっていく場合が多いので、例えば60歳まで、65歳まで、70歳までなどキリのよい時まで加入していて、その後やめたほうがよい場合もあります。
うれしかったお見舞い品と、その理由を教えてください
内臓疾患ではなかったので、元気になってからは病院食では少し物足りないときがありました。友人がお見舞いのときにすぐに食べられる果物の詰め合わせを持ってきてくれたのでとても嬉しかったです。
病院食のおかずとして用意してよかったものを教えてください
リハビリのため体重制限もあったので、病院食のほかにおかずは食べないようにしていました。
暇つぶしとしてやっていたことと、その感想を教えてください
術後1週間くらいでは傷の痛みがあり、あまり暇をつぶすことも考えられなかったのですが、その後は娘に使うように言われていたスマホの練習をしました。ネットも接続できる病院だったのでかなり練習になり、退院後にガラケーからスマホに機種変できました。
役にたった便利グッズと、その理由を教えてください
術後3日くらいは起き上がるのが大変だったので、ストローボトルの水筒が役立ちました。落としてしまってもこぼれないのと保冷効果もあるのが良かったです。
今1番楽しみにしていること、生きていてよかったと思えるようなことを教えてください
股関節の手術をして半年くらいで、手術をしたことを忘れるくらい、調子よく歩けるようになりました。歩いたときの違和感や痛みがあるのは10年くらい普通だったので、すっかり忘れていた感覚で、今では若いころの趣味だったハイキングも楽しめています。また足の調子がよくなったことで、孫の面倒をみることもできるようになり、仕事をしている娘の役にたてるのも嬉しいです。手術をしてくれた先生と、支えてくれた家族に感謝して、生涯自分の足で歩けるように努力していきたいと思っています。
コメントを残す